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マレーシアに映画テーマパーク カジノ大手、20世紀フォックスと提携

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マレーシアに映画テーマパーク カジノ大手、20世紀フォックスと提携

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 マレーシアに映画の巨大テーマパークが誕生する。同国のカジノ大手ゲンティン・グループは、マレー半島中部パハン州にある同社のリゾート施設集積地ゲンティンハイランドに今後10年間で50億リンギット(約1600億円)を投じ、新施設の建設や宿泊施設の拡張などを行う。

 計画の目玉は米映画会社との提携で建設する総工費10億リンギットの「20世紀フォックス・ワールド・テーマパーク(仮称)」だ。映画テーマパークは日本やシンガポールなどで展開するユニバーサルスタジオがあるが、20世紀フォックスのテーマパークは世界初。現地英字紙スターなどが報じた。

 同テーマパークは、2013年9月に閉園した屋外遊園地の跡地を含む約10万平方メートルに25~30の乗り物やアトラクションを備える予定。乗り物やアトラクションは「アイスエイジ」「エイリアン」「リオ」など米20世紀フォックスの映画作品をもとにした内容になるという。

 完成予定は16年で、年間客数は従来の屋外遊園地の300万人から倍となる600万人を見込む。ゲンティン・グループのリム・コクタイ会長は「世界に類を見ない施設にしたい」と意気込みを語った。

 このほか、既存のファースト・ワールド・ホテルの隣に1300の客室を備えた三つ星ホテルを新設するほか、1万人収容可能のイベントアリーナも建設する。

 同会長は一連の計画について「現状に満足せず文化をまたいだ魅力を発信し、リピーター(再来客)を増やす」と述べ、マレーシアの観光、統合リゾート業界に変化をもたらしたいとの考えを示した。

 マレーシアは外貨の獲得や雇用の拡大が見込める観光業を重要産業と位置付けている。観光文化省によると、13年1~9月に同国を訪れた外国人観光客数は前年同期比3.3%増の1875万6476人、観光収入は同9.6%増の464億リンギットだった。(シンガポール支局)

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