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量的緩和縮小でも金融緩和弱めず FRB議長
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【ワシントン=柿内公輔】米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日、フィラデルフィア市内で講演し、米景気の回復は「依然不十分」と述べ、FRBが今月から量的金融緩和の縮小を始めた後も、当面は緩和的な金融環境で景気を下支える必要があるとの見方を示した。
FRBが米国債などの資産を毎月大量に買い入れる量的緩和の縮小を昨年12月に決めた理由について、バーナンキ議長は「労働市場の見通しの改善というFRBの目標に進展がみられたためだ」と指摘。事実上のゼロ金利政策を含め必要な限りかなりの金融緩和を維持するとしたFRBの方針が弱まるわけではないとし、金融緩和が今後も「数四半期にわたり成長の追い風になる」と強調した。