SankeiBiz for mobile

日米TPP、結論先送り濃厚 事務レベル協議再開 4条件を議論

ニュースカテゴリ:政策・市況の国内

日米TPP、結論先送り濃厚 事務レベル協議再開 4条件を議論

更新

TPPの日米協議に先立って握手する大江博首席交渉官代理(左)と米通商代表部のカトラー次席代表代行=29日、ワシントン(代表撮影・共同)  環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐり日米両政府は29日(日本時間30日)、米ワシントンで事務レベル協議を2日間の日程で再開した。日本の重要農産品5分野のうち意見の隔たりが残る牛・豚肉の関税の扱いを中心に議論。ただ、最終的な着地点を見いだすのは容易でなく、結論は先送りとなる可能性が濃厚だ。

 協議に出席するために訪米した大江博首席交渉官代理は29日、記者団に対し、日米協議は“8合目”まで来ているとしながらも、今回「全部を詰めることは難しい」と述べ、継続協議になる可能性を示した。

 日米協議はこれまでに重要5分野について(1)関税をどこまで下げるか(2)引き下げにかける期間(3)輸入急増時に関税を引き上げる緊急輸入制限(セーフガード)の導入(4)低関税の特別輸入枠設定-の4条件を組み合わせて決着させることで一致した。

 事務レベル協議では、4条件の細部を詰めるが、特に牛・豚肉の関税の引き下げ幅やセーフガードの発動基準で双方の溝を埋められるかが焦点になる。

 米国内では、政治力の強い豚肉の業界団体が日本の関税撤廃を求める声明を発表するなど対日強硬論が強まっており、双方の歩み寄りを難しくしている。

 甘利明TPP担当相も30日の閣議後記者会見で、今回の事務レベル協議に関し「2日間で全てが解決するのは厳しいと思う」との見通しを示した。(ワシントン 小雲規生)

ランキング