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【路線価】都内湾岸に五輪効果 相続税対策でマンション購入の動きも

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【路線価】都内湾岸に五輪効果 相続税対策でマンション購入の動きも

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五輪開幕の後押しで活況の湾岸エリア。手前は建設中の「KACHIDOKI THE TOWER」=29日午前、東京都中央区(三尾郁恵撮影)  平成26年分の路線価では、大都市圏での上昇が顕著となった。東京都内では2020年東京五輪・パラリンピック開催決定が後押しし、湾岸エリアのマンション販売が活況。来年1月からの相続税の制度改正に備え、節税対策として活用する人の姿もみられた。

 ▼周辺、大きく変貌

 「新しい道路も通るし、商業施設もできる。五輪をきっかけに、戦略的に大きくしていこうという地域だけに、魅力を感じる」

 江東区豊洲で販売予定の31階建てマンションのモデルルームで、同区内の賃貸住宅に住む男性会社員(37)が期待を込めた。5月末に始まった見学会には総戸数550戸に対し、千組以上が参加。人気を加速させているのは五輪だ。

 五輪では湾岸地区に複数の競技会場、選手村が設けられる予定で、周辺も大きく変貌する。27年度には都心に通じる環状2号線が開通見通しのほか、銀座までのバス高速輸送システム(BRT)の構想も浮上。築地市場の移転や大型商業施設の設置も予定される。

 東日本大震災直後は湾岸エリアの安全性を不安視する声もあったが、男性会社員は「震災後はどこも免震に力を入れていて、逆に以前より安心」という。

 ▼相続税「2015年問題」

 不動産業界が活況を呈する一方、路線価の上昇を懸念する声もある。

 都内に住む無職男性(70)は6月、中央区勝どきの高層マンションの契約手続きを終えた。部屋の使い道は未定で「息子への相続資産の圧縮が目的」という。来年1月以降は相続税の基礎控除が引き下げられ、相続人が配偶者と子供2人の場合、課税対象が8千万円から4800万円以上となるためだ。マンションは1戸あたりの敷地持ち分が小さく、相続の土地評価額が抑えられるとされる。

 税理士法人「レガシィ」の試算によると、首都圏では現在、亡くなった人の7%にあたる約1万6千人が課税対象だが、来年以降は約3万4700人(15%)に増える。天野隆代表(62)は「基礎控除縮小とあわせ、路線価上昇は相続税の『2015年問題』。相続税が資産家だけの話ではなくなる可能性がある」と話している。

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