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カリスマ不在のサムスン、後継体制移行で業績悪化克服へ 長男には“ライバル”も

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カリスマ不在のサムスン、後継体制移行で業績悪化克服へ 長男には“ライバル”も

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李在鎔サムスン電子副会長(AP)  【ソウル=加藤達也】韓国経済を牽引(けんいん)するサムスングループの創業者一族の動静に注目が集まっている。サムスン電子の業績悪化を抱える中、グループ総帥の李健煕(イ・ゴンヒ)・サムスン電子会長が倒れ、長男の李在鎔(ジェヨン)副会長(46)をトップとする体制への移行が進む。在鎔氏は「堅実な経営者」との評価がある一方で、カリスマ性の不足を指摘する向きもある。

 昨年5月に心筋梗塞(こうそく)で倒れた李会長は9日、リハビリ治療を受けているソウル市内の病院で73歳の誕生日を迎える。

 李会長が創業者、李ビョンチョル氏の死去を受けて後を継いだのが1987年で45歳のとき。93年に「妻と子供以外、全部変えよう」という経営方針を掲げ、社員にハッパを掛けるなどカリスマ性があった。これまでの約27年間で売上高を40倍に増やしたとされている。

 サムスングループは電子、電機から金融、建設業まで、韓国だけで70以上のグループ企業を抱える。韓国のシンクタンク「自由経済院」は李会長の経営観について、市場変化を他社よりも先につかみ素早く市場を占める「市場先導戦略」にあると指摘している。

 李会長の長男、李在鎔氏はソウル大で東洋史、慶応大や米ハーバード大の大学院で経営学を学んだ。91年にサムスン電子に入社、2013年に副会長-と後継者の道を歩んできた。

 ある経済紙記者は「外交的な性格で世界のCEOらとの親交が深い。日米欧の技術や商品の動向研究にも力を注いでいる。手腕は未知数だが期待はできる」とその堅実ぶりを評価する。

 李会長が倒れた後、李在鎔氏は新規上場や事業売却を進めて資金を調達した。李会長から資産を引き継ぐ際の相続税対策とみられている。一方、先月1日に発表された李在鎔氏主導の初のグループ人事は、小幅異動にとどまり、変化より安定志向を印象づけた。まずは体制移行という一大事業のソフトランディングを優先させる意向とみられるが、サムスン電子の業績悪化の中で不満の声もある。

 李在鎔氏には“ライバル”がいる。李会長の長女でホテル新羅社長の李富真(プジン)氏(44)と次女で第一毛織ファッション部門社長、李叙顕(ソヒョン)氏(41)だ。

 特に、富真氏はビジネスホテル「新羅ステイ」の積極展開など、「強気の経営が先代、先々代の市場先導戦略に通じる」(サムスン物産関係者)とされる。サムスンの将来は3兄妹の協力体制の成否にかかっているとの見方もある。

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