バブル再来?NYが熱い! 中国の隙を突き…日系不動産が開発ラッシュ
更新ただ、当時は円高ということもあり、日本であふれた投機マネーが海外へ流れ込んだ側面が強かった。今回の局面は、円安でもあえて海外にも投資し、国内市場の先細りに備える戦略的な観点がみてとれる。
警戒される中国
欧米ではこのところ、中国資本による不動産投資や大型開発が目立っている。
昨年10月、米ホテル大手ヒルトン・ワールドワイドが、マンハッタンで運営する「ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク」を中国保険大手の安邦保険グループに売却すると発表。ウォルドーフが、歴代大統領やマリリン・モンローなどセレブに愛されてきた超名門ホテルであることから、波紋を広げた。中国企業の復星国際は昨年、ニューヨークにあるチェース・マンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)の元本店ビルを買収している。
中国の経済成長が鈍化する中、市況が回復した欧米市場が狙い撃ちされている形だが、中国企業の海外進出に眉をひそめる向きや、警戒感も広がっている。
