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“主役の座”新宿復権へ虎視眈々 最大の切り札は「東西自由通路」

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“主役の座”新宿復権へ虎視眈々 最大の切り札は「東西自由通路」

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 新宿の“隣町”ともいえる渋谷駅周辺でも、東京急行電鉄と東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京メトロの3社による大規模再開発が進んでいる。平成39年までに駅周辺だけで8棟の超高層ビルが出現する。

 実はあるカテゴリーで、新宿と渋谷はライバル関係にある。エリア別に見たIT(情報技術)企業の数で1位は渋谷、2位は新宿だ。しかし、数は渋谷が圧倒的に多い。また、大規模再開発ビル「渋谷ヒカリエ」にディー・エヌ・エー(DeNA)が本社を構えるなど有力企業が集積。それらが磁力となって周辺のビルには、取引のあるベンチャー企業が次々と入居するといった事象が顕在化しており、新宿を圧倒しているのが現実だ。

 こうしたエリアに加え、今後確実に頭角を現すのが品川。JR東日本が田町~品川駅間に広がる車両基地を活用し、マンションや商業施設を備えた高層オフィス群を整備するのに加え、羽田空港の国際化や39年のリニア中央新幹線の開業によって、日本の表玄関として君臨する可能性が高いからだ。

このニュースのフォト

  • 複雑な案内表示がある新宿駅西口ターミナル付近(岡英行撮影)
  • 遊びやショッピング目的の人で賑わう新宿駅東口。東西自由通路の創設で、人の流れが西口に向かうことが期待される

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