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“主役の座”新宿復権へ虎視眈々 最大の切り札は「東西自由通路」

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“主役の座”新宿復権へ虎視眈々 最大の切り札は「東西自由通路」

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 しかし、東西自由通路が完成すれば、簡単に線路の向こう側に行けるようになる。駅の反対側に足を運ばなかった人も往来する機会が増えるとみられ、これまでとは異なる再開発のあり方も可能。新宿全体の活性化にもつながる。

 また、地上2階・地下7階の複雑な構造から「巨大迷路」「ラビリンス(迷宮)」と揶(や)揄(ゆ)されることから、「日本語が分からなくてもスムーズに乗り換えができる駅」を目指し、バラバラになっている案内の表記の統一ルールを策定。駅の南口では28年の開設に向けて、バスやタクシー乗り場を1つに集約した複合交通ターミナルの建設が進められている。

 東京の競争力のカギ握る新宿

 オフィスが集積する副都心地区では、テナント流出をいかに防ぐかが課題となる。現在のオフィス賃料は渋谷や池袋に比べて低い水準で、新宿から出ていく企業が増えた場合、こうした負のスパイラルに拍車がかかる可能性があるからだ。

 “三角ビル”という愛称でなじみがある地上52階建ての新宿住友ビルは、副都心のシンボル的な存在。

このニュースのフォト

  • 複雑な案内表示がある新宿駅西口ターミナル付近(岡英行撮影)
  • 遊びやショッピング目的の人で賑わう新宿駅東口。東西自由通路の創設で、人の流れが西口に向かうことが期待される

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