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高浜原発3、4号機の運転差し止めを大津地裁が決定 稼働中の3号機の停止へ

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高浜原発3、4号機の運転差し止めを大津地裁が決定 稼働中の3号機の停止へ

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 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを滋賀県の住民29人が求めた仮処分で、大津地裁(山本善彦裁判長)は9日、運転差し止めを命じる決定をした。原子力規制委員会の新規制基準に合格した原発、さらに運転中の原発に対し、運転停止を命じる仮処分決定が出されたのは初めて。

 2基は昨年2月、規制委の審査に合格。関電は3号機を今年1月下旬、4号機を2月下旬に再稼働させた。4号機は機器トラブルで停止している。仮処分はただちに効力が生じるため、関電は運転中の3号機の停止を余儀なくされる。

 決定に先立ち、関電は「(差し止めが認められれば)異議と執行停止を申し立てる」としているが、関電の異議が認められない限り、2基の継続的運転は困難な見通しとなった。

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  • 関西電力高浜原発4号機の原子炉が停止し、中央制御室で状況を確認する運転員ら=2月29日午後2時4分、福井県高浜町(代表撮影)

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