(2)項目の決め方
評価は「業績評価」と「行動評価」の両面から実施します。
業績評価では売上・利益以外にも、例えばサービス業であればQSC(品質・サービス・清掃)など、会社で力を入れていきたい項目を業績評価項目として設定しましょう。
会社全体で取り組むことに対して評価が行われなければ、モチベーションが下がります。
一方、行動評価では部下に対する育成力、お客様第一になっているかの顧客指向性、リーダーシップ、予算や目標を実現する達成力、徹底力などが挙げられます。これを評価しないと、業績さえ上げれば他はどうでも良いと考える従業員ばかりになってしまいます。
また、行動評価の中に理念の項目を設定すると良いでしょう。私がユニクロのファーストリテイリングにいた時代は、「鬼になり、仏になれ」という柳井正社長の言葉を取り入れた評価項目がありました。間違いを正し、きちんと褒めるという行動を徹底しているかというものでした。会社がどのような人財を求めているのかを理解・実行させるために理念に基づいた評価を設けることも、人財育成の手段です。