部下の様子もチェックしよう
(3)日々の業務から評価を
普段からコミュニケーションを取ることができていなければ、評価の機会を設けても面談時に本音を引き出すことはできません。
半年に1回の面談のみでいきなり指摘をしても、納得がいかないでしょう。
そのためには日々の業務の中で気になった項目を指摘し、次回その業務を行う際にフィードバックを行うということを繰り返していけば、評価面談での納得性を高めることができます。
また、被評価者に部下がいる場合は部下の仕事の様子を見ることで、被評価者が普段部下とコミュニケーションが取れているかがわかります。
コミュニケーションが良好な部下は、働いているときの表情が明るくいきいきと仕事を行います。一方、結果が出ていても表情が暗い部下がいる場合は、社内で今後離職率が上がる可能性が高く、被評価者の行動に改善の余地があり、指導が必要になります。
このように社内を見まわして見えてくる評価もあります。
(4)評価会議
半年に1回、評価会議を実施します。
ここでは1次評価者・2次評価者が集まり評価の目線合わせ、基準合わせをすることが目的です。
1次評価者が行った被評価者の評価に対して2次評価者がコメントをしていきます。
2次評価者は会社としての評価基準に則して評価のアドバイスを行い、1次評価者の評価を適正なものへと導きます。
また、1次評価者は評価判断になる材料を準備し、2次評価者を納得させるプレゼンテーションを行わなければなりません。評価会議は単なる事実や結果を報告する場ではなく、自分の下した評価に対し、2次評価者の承認を得る場でもあるのです。
評価会議では他の1次評価者も集まるため、自分以外の1次評価者の評価内容を知ることができます。自分の評価と他の1次評価者の評価の違いを認識でき、そして2次評価者はどのような視点から自分たちの評価を正しているのか。これを経験することで、評価者としての成長にもつながるのです。