【最強のコミュニケーション術】引き継ぎミスを引き起こす脳の「罠」 なぜあなたの説明ではダメなのか? (2/3ページ)

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1.聞いているフリをしているとき

 よく聞こえなかった、考え事をしていて集中していなかった、聞きたくなかったといったときなど。返事があっても、きちんと聞いてもらえているとは限りません。

2.話している相手を気遣っているとき

 尊敬している人、敬意をあらわしたい人、先生など。指導する立場の人に対しては、先生的な意味だけでなく、感謝の気持ちからも、あいづちをうつ回数は増えると考えられます。

 「はい」「なるほど」「わかりました」といったあいづちは必ずしも理解と比例しません。

3.わかるようになるだろうと思っているとき

 英語で話しているときを想像するとわかりやすいと思いますが、私たちは完全に理解できていない場合にもあいづちをうつことがあります。「全体を聞けば理解できるだろう」と思っているときは、特にこの傾向が強くなります。しかし「いずれわかるだろう」という希望的推測が外れることもあります。 

わかったつもりの罠

 引き継ぎなど説明をする場面でよく使われるフレーズに「なにか質問ありますか」というのがあります。説明する側は、この質問をすることで疑問点を潰そうとし、質問がなければ「理解した」と考えます。

 しかし一通りの説明が終わった直後では「わからない部分に気づけていない」ことも多いものです。このケースがやっかいなのは、説明された側が「概ね理解できた」と感じることです。「なにか質問ある?」という問いに「ありません」という返事が返ってきても、理解のサインと思わないほうがよいでしょう。

「知識の呪縛」も引き継ぎミスの一因に