マクドナルドでは新入社員の時からコミュニケーションスキルのトレーニングを実施しています。店舗に配属されるとアルバイトスタッフが多くいるうえ、ゆくゆくは店長に昇格し、スタッフをマネジメントする立場になるからです。
コミュニケーションスキルを鍛えることに、早い・遅いはありません。
「相手を認める」ことから
コミュニケーションを図る上で大切なことは、相手を認めること。忙しい時でもしっかりとあいさつをし、1人1人を名前で呼ぶ。そして、相手の目をみて話し、命令ではなく依頼をする。それを実行してくれたときは感謝の気持ちを伝えることです。
全て当たり前のことですが、意外とおろそかになりがちです。
また、聞く姿勢を持つことも必要です。
コミュニケーションの基本は、相手の話を聞いて理解することです。
ただし、新人から上司や周りのスタッフにはなかなか話しかけにくいものです。
そのために、相手が話したいことを引き出す事が大切です。
何かを言いたそうなときは声をかけて話を引き出したり、話しかけられた時は仕事の手を止めて相手の話を聞きます。
特にサービス業の現場は、日々めまぐるしく時間が過ぎ、新人にとっては呼び止める事が難しい状況であり、呼び止められた方も面倒に感じる事があるかもしれません。
ただ、新人は“自分の為に時間を使って話を聞いてくれている”という体験を重ねることで、相手に対する信頼感が生まれます。最初のうちにコミュニケーションをしっかり取っておくことで、後々の仕事のやり方が変わってきます。
オリエンテーションは非常に重要だ
コミュニケーションをとる場として、初日に実施するオリエンテーションが非常に重要だと思います。
オリエンテーションの目的は、新人の不安を取り除くことです。
オリエンテーションを実施している企業では、会社やお店のルールを知ってもらうという事はもちろん、仕事のやり方、スケジュール(シフト)などの考え方、身だしなみの説明といった内容が大半だと思います。