マクドナルドやユニクロでも、アルバイト採用が決まると実際に店舗で働く前にオリエンテーションを必ず実施していました。中でも私の在籍当時のユニクロは、経営理念やブランドメッセージ、ミッションや基本方針、評価等、細かく説明をしていました。
さて、この場で必要となるコミュニケーションスキルですが、歓迎の姿勢を示すということです。
入社してくれた感謝の気持ちを伝えたり、質問を受けたら目を見て丁寧に答える。また、「最初は失敗しても良い」といったアドバイスを伝えることで緊張や不安が解消されるでしょう。
チェックシートを作成しておく
オリエンテーションで話す内容は、あらかじめチェックシートを作成しておくと良いと思います。
例えば「仕事の基本編」という大項目の中に、「会社紹介」「ハウスルールについて」「身だしなみについて」という項目を縦に並べます。
横軸として、「説明した」「実施した」「理解した」「一人でできる」等、進捗状況を記載し、達成したものから印を押し、チェック表をすべて埋めることができれば新人研修のゴールとする、というものです。
このようなツールを準備すると、トレーナーが複数人にまたがる場合でも研修の進捗状況がわかることや、本人の成果を見える化することで、成長意欲を引き出す事ができます。双方にメリットがあるのです。
新しい環境に挑む新人スタッフは、大きな不安を抱えています。
その不安を取り除くためにもツールを活用したり、会社全体でコミュニケーションを取る姿勢を見せることで、定着率を高め、成長意欲あふれる人財を育てていきましょう。
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【マック&ユニクロ流人財育成】は有本均さんが人を上手に育て会社を成長させる人材育成のノウハウを伝える連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら。