海外から見る スーツ姿のビジネスマンが「時代遅れ」になる日 (4/4ページ)

 ただ英国ではその一方でこんな話もある。英バークレー銀行は、2015年にロンドン本社でTシャツ姿やジーンズ姿を禁止した。不適切だからということだが、今後、ドレスコードを緩和しなければ、優秀な人材は集まらないという現実に直面することになるかもしれない。

 ビジネススーツは消えていくかもしれない

 筆者は最近、仕事でイスラエルのカンファレンスに参加した。現地で知り合いらと夕食をとっていて、ゴールドマン・サックスの話になった。一人は米ニューヨーク在住の大手紙女性記者で、もう一人はイスラエルのテルアビブ在住のビジネスマン。このイスラエル人ビジネスマンがこんなことを言っていた。「イスラエルのカンファレンスなんかでスーツを着ている人はほぼ米国人に見られるよ。イスラエル人はビジネスでスーツを着るのは本来のスタイルではなく、ビジネスも非常にカジュアルな格好でするのを好む」

 それに対してニューヨーク在住記者は、米国でもかなりカジュアルになってきたと感じると話していた。以前のようにスーツを着るという習慣はビジネスの世界でも下火で、成功しているビジネスマン(起業家)がみんな基本的にカジュアルなスタイルだから、それに慣れつつあるのではないかという。そしてその傾向はますます強くなるのではないか、と。

 スーツという洋服自体が、今度姿を消していくかもしれない。労働環境や社会の認識が移りゆく中で、スーツもその波に飲み込まれる可能性がある。

 ゴールドマン・サックスの次は、どこがドレスコードを緩和するのか注目しておきたい。