働き方

1日で3000本 昭和25年開業のミルクスタンドにお客が絶えない理由 (1/5ページ)

 JRの秋葉原駅と御徒町駅で3店舗のミルクスタンドを運営している大沢牛乳(東京都千代田区)。約50種類の牛乳やフルーツ飲料、そして菓子パンやおにぎりなどを販売している。同社は開業してから69年が経過しているが、現在でも多い日は1日に3000本以上の牛乳やコーヒー牛乳を販売しているという。

 牛乳の消費量は減少傾向が続いており、スーパーでパック入りのものを買うのが一般的になった。飲料の選択肢も広がりつつある。ビンで牛乳を飲むという行為自体がどんどん減っている。そんな“逆風”だらけの状況で、大沢牛乳はどのようにしてお客の心をつかもうとしているのだろうか。支配人の稲村嘉一氏に話を聞いた。

 お客が絶えないミルクスタンド

 4月15日(月)の午後4時、JR秋葉原駅のホームで営業している「ミルクショップ酪」を訪ねた。まず、目に飛び込んでくるのが、まるでのれんのようにぶら下がっている短冊型ポップの数々だ。あるポップには牛乳ビンの写真とともに「酪農家を厳選した6軒に限定」「専任の獣医師が24時間体制で日々管理」といったこだわりポイントが記載されており、1本150円でも価値のある牛乳だとアピールしている。やや高価格帯のこだわり牛乳だけでなく、「明治」や「雪印メグミルク」といった大手ブランドの牛乳もそろえている。乳製品だけでなく、青汁、甘酒、にんじんジュースなども置いてある。

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