今も昔も白い牛乳よりコーヒー牛乳のほうが出数は多い。稲村氏は駅のホームで甘いものを飲みたいというニーズが高いためではないかと分析している。また、菓子パンのラインアップ(あんぱん、ジャムパン、クリームパンなど)はほとんど変わっていないが、不動の1番人気はあんぱんだ。牛乳とあんぱんを組み合わせた注文が多いので、「あんぱん定食」という社内用語が存在するほどだという。
駅のホームで牛乳を飲むというレトロな行為は、大沢牛乳の企業努力もあって、現在でも多くのお客の支持を集めている。昭和と平成の時代を駆け抜けてきた同社は、令和の時代もこだわり牛乳のファンを増やし続けられるだろうか。