ビジネスパーソン大航海時代

「大手企業発、起業家」のリアル RPA人材支援への道のり~航海(10) (4/5ページ)

小原聖誉
小原聖誉

 すごい流れですね…。新参者なのにそんなことをやるとは。

 「過去の人材会社立ち上げの経験から、業界内に情報発信する大切さを体で理解していました。そもそもカオスマップは便利なんです。必要だけどなかった。誰もやらないなら自分がやろうというギブの精神でした。結果的にTechCrunchという大手テック系メディアにも取り上げられる反響を得ました」

 なるほど、わらしべ長者のイメージが湧きます。そしてご自身の土地勘がある人材ビジネスを掛け合わせたわけですね。

 「はい。現在、RPAエンジニアのフリーランス就業支援に特化したサービス(RPA HACKフリーランス)に注力しています。大企業を中心にRPAの導入が進んでいますし、日本ではフリーランスが増えています。なにより自分はPeaceful Morningという社名の通り、自分で時間の管理ができるビジネスパーソンが増えることはビジョンにフィットしています。そして今の時代は特にRPAのフリーランスは求められているのです」

 実績や起業後のやりがいはどうですか?

 「わかりやすい例で言いますと、Google検索で『RPA フリーランス』で検索すると自社メディアが1位に表示されています(2019年6月13日現在)。これは今までのRPA情報発信によってユーザーが定着しているからなのです。そうやって多くのRPAフリーランスの方々が我々にたどり着いて面談した時に、自分が得意なことで社会の役に立てている実感が湧きます」

今の地道な活動こそが未来にリアルにつながる

 ひとつひとつのお話を聞くと必ずしも大きい一歩ではありません。

しかし、過去を伺ってみると藤澤さんの未来への紐付きを感じさせます。

 『経理経験』『情報発信をすること』『人材ビジネス』という過去、そして、今のRPAという時代ニーズが見事に掛け合わされ、ニッチでもNo.1のビジネスを形成したのです。

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