「仕事というのは、いかに想像力を働かせられるかが、出来不出来を決めます。『上司はどう見ているだろう』『トップはどう見ているだろう』『お客さんはどう見ているだろう』という想像力のない人は、いい仕事ができるようにはなりません。」(同書)
一つのやり方として橋下さんは、他部門・他業界の情報を集めて(関連する人に話を聞くなど)、「トップの視界」になんとか近づこうと意識することを挙げています。相当意識しない限り、「自分の周囲での視界」でしか物事を通常考えないものだという自覚を持つことは大事です。
・「ビジョン作り」と「チーム作り」は、ソフトとハードのワンセット
「企業がコンサルタントを入れて提案書を出させてもうまくいかないのは、彼ら彼女らのレポートには、ハード、つまり組織体制の部分が抜け落ちているからです。目指すべき方向性や戦略(ソフト)は書いてあるのかもしれませんが、それを実行するための組織はどうあるべきかについての考察が抜けていることが多いのです。」(同書)
リーダーは、コンサルタントとは違い、実際に人と組織を動かし、物事を実行しなければなりません。
つまり、リーダーの役割は、ビジョンを示し、さらにそれを実行するための組織体制を作ることです。ビジョンと組織づくりはワンセットだと橋下さんは、大阪府庁、大阪市役所という巨大組織を実際に動かした経験から実感されています。
「具体的な論理に基づく現実的な実行プランがなければ、学生の夢物語のようになってしまいます。そんなときには『まず案をもっと固めてください』と言うしかありません。逆に、理屈や論理一辺倒の比較優位論ばかりでも、『心』は動かされません。つまり、理屈としての比較優位論と感情としての熱い思いの両者が必要です。」(同書)
私たち企業人も、会社の未来、社会にどう貢献・役立っていくのか、日本を、世界を変えていくのかを熱く語りながら、その提案を比較優位の論理できちんと説得、実現していく-。
通る提案は「比較優位のロジック」と「熱い想い」の合わせ技。この2つであなたも、御社の中で「維新」を巻き起こそうではありませんか!
【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら