働き方ラボ

最低賃金、非正規雇用、処遇格差… 参院選公示、あなたが一票入れるなら (4/4ページ)

常見陽平
常見陽平

 もっとも、これらのラインナップを見ても、何か物足りなく感じる人も多いことだろう。選挙が終わった後に、国民にとって不利な政策が進む可能性だってある。

選挙には必ず行こう

 選挙期間は政治家の話を身近に聞くことができる機会である。会いに行けるのだ。支持政党かどうかは別として、各地で演説などがある際に、足を止め、握手しつつ「○○はどうなっているんですか」「こんな制度を導入してほしい」など、労働者として困っていること、モヤモヤしていることをぶつけることをおすすめする。そして、選挙には必ず行くように。一票の格差の問題もあるし、無力感を抱く人もいるだろう。ただ、これは微力ではあるが、無力ではない。

 むしろ、この政策集に出ていない、自分なりの問題意識を直接政治家にぶつける。最終的に投票で意思表示をする。そんな選挙期間にしよう。私も可能な限り、演説会に足を運び、必ず投票には行くつもりだ。

常見陽平(つねみ・ようへい)
常見陽平(つねみ・ようへい) 千葉商科大学国際教養学部専任講師
働き方評論家 いしかわUIターン応援団長
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、バンダイ、クオリティ・オブ・ライフ、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。働き方をテーマに執筆、講演に没頭中。主な著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

【働き方ラボ】は働き方評論家の常見陽平さんが「仕事・キャリア」をテーマに、上昇志向のビジネスパーソンが今の時代を生き抜くために必要な知識やテクニックを紹介する連載コラムです。更新は原則隔週木曜日。アーカイブはこちら

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