元受付嬢CEOの視線

改革、裏切り… 成長し続ける組織を率いる経営者の共通点 (2/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 少ない時間(分母)でいかに大きな成果を出せるか。いかに少ない人数で大きな成果(分子)を上げられるかが労働生産性であることを表したものです。一人でいかに大きな成果を出すかにつながるのが「付加価値の創出」だと思っています。経営者の方々は共通してこの意識を持っていると言えると思います。

 私が受付嬢として勤めた会社の代表の方がこんなお話をされていました。

上司に「お弁当を買ってこい」と頼まれたとする。

お弁当を買ってくるだけでは80点。

お弁当プラスお茶を買って来て100点。

さらにサラダや野菜ジュースなど、上司の体を気遣うような「+α」をつけて渡せて120点だ。

 ただ気が利くだけの人のように思えるかもしれませんが、経営者の方々はこういったことを無意識にやっています。この話を受付嬢時代から意識して続けています。このように、成果物に自分なりの付加価値をつけるからこそ「あなたしか生み出せない成果物」になるのです。

 こういったアウトプットは一度や二度行えば良いということではありません。続けることが大切だと思います。継続することでその人への信頼に繋がり、評価につながり、味方になってくれます。このような連鎖を生むことでチームのまとまりが生まれ、会社全体の生産性を上げることにつながっていきます。成長している会社の経営者は共通して、ここを重要視しているように感じます。

経営者は「裏切り」続けている

 私が出会った経営者の方々が裏切り続けているもの、それは期待です。「裏切る」と表現すると誤解が生まれそうなので補足すると、「良い意味での裏切り」です。マイナス方向への裏切りではなく、期待値を超えるという意味の「裏切り」です。みなさんが何か物事をお願いするとき、「おそらくこういう結果がになるだろう」と想像しますよね。

 例えば私が受付嬢だった頃、お客様からの「御社に従業員は何人ぐらいいるの? グループ会社の受付は何社くらいあるの?」と質問されたことがあります。お客様はおそらく、質問したと同時に「受付嬢はたいてい派遣社員だから、派遣先の会社のことはあまり知らないだろう」と考えたでしょう。そんな時、私がその場で調べることなく正確な数字をお伝えしたら、それはお客様の期待を良い意味で裏切ったことになると思います。「この会社は受付嬢にもちゃんと会社の情報を教育しているんだ」もしくは「この受付嬢、ちゃんと自分が働いている会社のことを知ろうと努力しているんだ。意識が高いな」と感じていただけると思います。

 経営者の方々は、この良い意味での「裏切り」が上手だと思います。

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