社長を目指す方程式

大坂なおみを世界1位にしたコーチから学ぶ「スター社員」の育て方 (5/5ページ)

井上和幸
井上和幸

 名誉と賞賛を笑い飛ばせ

 ナンバーワンになる。ビジネスの世界なら、営業などでトップになる、あるいはキャリアにおいてはやはり経営トップになる、などがそれに当たるのでしょうか。

 「たとえばテニスの世界ランク1位になったとする。世界一になった気分はどんなだろう、と人は思うに違いない。答えは、いや別に、だ。そう、何一つ変わらない。ナンバーワンになったところで、特に変わりはないのだ」(『心を強くする』)

 そうなのです、何も変わりません。だからこそ、何を目標にしてきたのかが、トップに立ったときに改めて問われるのです。

 地位やステータス、お金を目的にやってきたとすれば、トップに立ったときにその人はバーンアウトするでしょう。それ以上の目標も人生のテーマもないからです。

 サーシャは、「お金ではなく、好きなことに熱中する人ほどお金に好かれる」、「成功なんか、怖くない」とも言っています。全く共感します。

 名誉と賞賛を笑い飛ばせ、そうサーシャは言います。トップに立つと注目もされやっかみもされます。自分の自由も奪われる。見栄えに囚われているならば、トップに立つことは本人にとって恐怖ともなります。

 ナンバーワンになるとは、その分野の第一人者として素晴らしいプレーをし、世に何かを成し遂げ、貢献や良い影響を与え続けることです。そんなスタープレーヤーに、あなた自身がなっても良いですし、上司=名伯楽として部下を育て世に出せれば、それだけで十分、この世で何かを成したという礎になりますよね。ぜひ実現してください。

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井上和幸(いのうえ・かずゆき)
井上和幸(いのうえ・かずゆき) 株式会社経営者JP代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。
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【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら

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