話の肖像画

本気で仕事をしたか、失敗続きだった海外出店 ファストリ・柳井正氏(3) (2/3ページ)

 〈平成11年2月には東証一部にくら替え上場。12年の秋冬でフリースのブームを起こし、2600万枚を売った。全国的に有名になり、海外進出を決めた〉

 東証上場が国体での準優勝でフリースの成功が優勝ならば、次の舞台はオリンピック、つまり海外市場に出ること。海外進出のタイミングの目安にしていた3千億円の売り上げが見えたので海外進出を決めました。

 〈海外出店は当初、失敗続きだった。13年に英国、14年に中国、17年に米国へ進出したが、現地経営者との連携や商品展開で失敗。そこでブランドの認知度を上げるため、18年のニューヨークを皮切りに、ロンドン、パリ、上海などで大型旗艦店を開いた。世界最大市場である米国のユニクロ事業も、今年8月期には黒字転換する計画だ〉

 米国市場が難しいとかではなく、本当に本気で全社を挙げて仕事をしてきたかという問題。事業を行う者として、死ぬ気で北米にコミットしていたか。今までは、ぼちぼちとやり過ぎていたのかもしれません。

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