話の肖像画

とにかく怖かった…「商売人」だった父 ファストリ・柳井正氏(7) (2/3ページ)

 姉1人妹2人に挟まれた男1人なので、たくましく強く育ってほしいという期待も、相当あったと思います。出来の悪い息子だったので、よく手をあげられたりもしました。褒められたのは、高校と大学に合格したときぐらいのものでしょうか。

 〈小さい頃は内気でおとなしい少年だったという〉

 店が駅前商店街にあったせいで、遊び場はもっぱら商店街。1階が店で、2階が住まい、近所におもちゃ屋や本屋がありました。何人かの住み込みの店員さんたちと、朝晩のご飯を一緒に食べる。早く食べないと叱られる。昔の商店街や小売店の典型のような生活でした。

 小さな時のあだ名は「山川」。他人が「山」と言えば自分は「川」という。あまのじゃくなところがありました。自分自身を客観的に分析・評価できるのが長所。自信過剰になることもない分、卑下することもありません。

 〈進学校だった宇部高校を出て、苦手な数学が入試にない中で最も難関だった、早稲田大学政治経済学部に入学した〉

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus