相手の個性を大掴みにでも知ることで、その人がどのような思考傾向、行動傾向にありそうかということも察しつつコミュニケーションする。そこに、対応上手、指導上手なリーダーが生まれるという側面は確かにありますね。
「感覚:S」タイプなら現実的・具体的な会話が伝わりやすいし、「直観:N」タイプなら色々とイマジネーションを湧き起こすようなディスカッションが盛り上がる。
「思考:T」タイプは何かの揉め事があったときに「どうした? 何があったんだ? 原因は?」とある面冷徹に対応しますが、「感情:F」タイプは「なに? 大丈夫? それは酷いな!」とエモーショナルな対応をします。「判断的態度:J」タイプはきっちりルールを決めて動かないとイライラしますが、「知覚的態度:P」タイプはざっくばらん(雑)な動きをしますので、細々と言われるとストレスですが、そんなPを見るとJはものすごくストレスを感じます(笑)。
上司部下関係であっても、取引先やパートナーとの関係においても、タイプが異なれば考え方や動き方、感じ方が異なります。こうしたパーソナリティ因子タイプを把握しておくことは、どのような人にはどう接すれば良いかをわかりやすく判断し行動できるようにしてくれる有用なツールなので、専門家のように仔細に突っ込んで学ばずとも、因子の種類とタイプを頭に入れておくと非常に便利ですよ。
TI型のローカライザー、SPIの開発者でもあるリクルート創業メンバー、故・大沢武志さんの著書『心理学的経営 個をあるがままに生かす』(プレジデント社)に創業時から90年代まででリクルートを中心に実証実験されたこれらの活用法について紹介されていますので、ご興味あるかたは手に取ってみてください。
また、古本でしか入手できませんが、古今東西のヒーロー達が何タイプだったかを分析・紹介した『性格の研究』(木原武一・著、PHP文庫)は、「なるほど、あの人はこのタイプだったのか!」と楽しく読みながらタイプ理解を深めることができますので、更にご興味あれば入手してみてください(坂本龍馬、織田信長はENTP、西郷隆盛ISFP、豊臣秀吉ESFP、徳川家康ISTJ、勝海舟ENTJ、などなど)。
折しもいまHRTechが盛り上がり科学的人事に注目が集まっていますが、その祖はMBTI~TI型にあったとも言えるでしょう。
【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら