社長を目指す方程式

ウィズコロナ時代のオンラインワークは「説明力」で勝負 (2/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 オンラインミーティングなどでは、自分の立ち位置理解も非常に大事です。ご高説を得々と話し続けられても聞かされているほうは鼻じろんでしまいます。ディスカッションや質疑のコーナーで、突っ込むべきときに突っ込んできてくれないのもまた、オンラインではリアル以上に気まずい時間が流れます。いつ、どのようなタイミングで発言すべきか(、しないべきか)。ある意味、私たち一人ひとりに、ひな壇芸人のような力量が求められるなぁと思います。

 「要約力」には、理解力、そのための質問力が必要

 「要約力」とは、的確に伝えたいことの本質を表現できる力のことです。伝えたい内容の本質を正しくつかめるというのは、そのために内容を確認するための的確な質問ができるということとも連動しています。齋藤教授は、できる人の質問は「本質的」かつ「具体的」だとおっしゃいます。なるほど、確かに、要点をつかむためには「本質的」かつ「具体的」な質問でコアをつかみ取る力が必要です。

 ビジネスコミュニケーションの要点として、「結論から」がありますが、的確にズバッとワンフレーズで話しに入れたり、コメントできたりしたらカッコいいですよね。TV番組での売れっ子コメンテーターの<ひと言力>は素晴らしいですが、ある面、私たちにもオンライン上での同様なコメント力が求められるようになっています。

 あるいはMBA流の話し方で、とにかくまず「それには3つあります」と言ってしまう(3つについては、そのあと話しながら考える(笑))というのがありますけれども、こういう話し方をすることも自分の要約力を高めるトレーニングになりますので、結構お薦めです。

 要約力が一足飛びに身につくとは正直思わないのですが、日頃から「要するに、この件の意味は?」「要するに、何を言わんとしているのだろう?」と、<要するに、要するに>の自問自答癖を持っておくことで、気がつくとあなたの要約力はぐんぐんと磨かれていることでしょう。

 「例示力」は、相手が知っているもので説明する力

 「例示力」とは、相手がまったく分からないものを、おおよそわかるもので説明する説明力を指します。例示のうまい人は、くどくど説明せずに、的確な(ひとつの)具体例で説明を終え、相手を納得させてしまう。齋藤教授は、そう言います。

 古今東西、名言や格言というものは、喩え話でできてますが、私たちもビジネスシーンにおいて、様々な喩えを使っていると思います。新商品や新事業を説明する際に、別業界の同じモデルのものを持ってきて「BtoBのメルカリを目指します」などと説明してみたり、仕事のスタイルを一流のアスリートやアーチストになぞらえてみたり。大事なことは、<相手の属性に合わせた例え>を繰り出すことです。20代の女性相手か、60代の男性相手か。どのような業界、職種の人か。生活圏や趣味は? などで、相手に刺さる例示は異なります。20代女子に「長嶋茂雄」の喩えを持ってきても今やあまり伝わらないでしょうし(一茂なら別の意味で使えるかもしれませんが(笑))、60代男性に「あいみょん」はあまりピンとこないでしょうから…。

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