社長を目指す方程式

ウィズコロナ時代のオンラインワークは「説明力」で勝負 (3/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 例示力もセンスのような部分がありますけれども、こちらも常に「これは、何と似ているのだろう?」と考える癖~「地頭力」の細谷功さんが言うところの<アナロジー思考>=具体と抽象の往復運動~を身に付けることで、結構行けるようになるものです(親父ギャグにならないようにだけ、要注意?!)。

 「時間感覚」「要約力」のところでもお話ししましたが、オンライン時代の上司力とは<視聴者を惹きつけるひな壇芸人力・コメンテーター力>にかなり近寄っていくように思われてなりません。我々も日々、芸を磨く必要がありそうですね(苦笑)。

 さて、説明力=「時間感覚+要約力+例示力」について概括してみましたが、齋藤教授がその著書『頭のよさとは説明力だ』(詩想社新書)の中で、上手な説明の基本構造について紹介してくださっています。これは覚えておけば、今日から誰にも使えるものですので、ぜひ活用ください。

上手な説明の基本構造

1.まず、一言で言うと「こう」です。(本質を要約し、一言で表現。キャッチフレーズ的)

2.つまり、詳しく言えば「こう」です。(要約したポイントを最大3つ。重要度や聞き手の求める優先順位を加味して示す)

3.具体的に言うと「こう」です。(例示。エピソード、自分の体験などで補足)

4.まとめると「こう」です。(これまでの説明の最終的なまとめ)

上手な説明の応用型「通説but」

1.いままではこう理解されていましたが、実は「こう」なのです。(通説but)

2.それはこういうことです。(詳しい説明。要約したポイントを最大3つ)

3.たとえば、「こう」です。(具体例、エピソード、データなど)

4.つまり、こうなのです。(全体のまとめ)

 できる人、説明上手な人の話し方や資料は、共通してこの構造を持っています。あなたも取り入れて、周囲から一目置かれる説明上手人になってください!

 ウィズコロナのオンラインワークでは、ビフォーコロナ以上に「くっきりと」説明、説得して人を動かす力が求められます。しんどいなぁと感じる上司のかたもいらっしゃるかもしれませんが、一方では、忖度ばかりの社内政治は苦手だなぁと思っていた中間管理職層で、仕事のテーマ・中身に集中して仕事をしたい説明上手、説得上手な上司のあなたには、チャンス到来! でもありますね。

▼“社長を目指す方程式”さらに詳しい答えはこちらから

井上和幸(いのうえ・かずゆき)
井上和幸(いのうえ・かずゆき) 株式会社経営者JP代表取締役社長・CEO
1966年群馬県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、株式会社リクルート・エックス(現・リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に株式会社 経営者JPを設立。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。著書に『ずるいマネジメント 頑張らなくても、すごい成果がついてくる!』(SBクリエイティブ)、『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『ビジネスモデル×仕事術』(共著、日本実業出版社)、『5年後も会社から求められる人、捨てられる人』(遊タイム出版)、『「社長のヘッドハンター」が教える成功法則』(サンマーク出版)など。
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【社長を目指す方程式】は井上和幸さんがトップへとキャリアアップしていくために必要な仕事術を伝授する連載コラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら

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