社長を目指す方程式

30周年を迎えた「7つの習慣」 志高きリーダー達を世界中に輩出 (1/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 《今回の社長を目指す法則・方程式:スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」》

 「7つの習慣」が30周年を迎えました。それを記念して『7つの習慣 30周年記念版』(キングベアー出版)が刊行されています。嘘偽りなくこの30年間、「7つの習慣」は世界中に多くの志高きリーダー達を輩出してきたと思います。日本においても同じでしょう。また、人生を豊かに生きるための知恵を、計り知れないくらい多くの人たちに提供し続けてきていることも、「7つの習慣」のすそ野の広さと特徴といえると思います。今回はそんな「7つの習慣」を、私なりに振り返ってみたいと思います。

 読んだこと・受けたことがなくても、誰もが知っている

 『7つの習慣』を読んだことのあるという上司の皆さん、あるいは「7つの習慣」研修を受講したことのあるという上司の皆さんは、どれくらいいらっしゃるでしょう? 「7つの習慣」の凄さは、読んだことのある・研修受講したことのある人たちの<外側>にあるのではないか。そんな風に思います。

 たとえ「7つの習慣」自体を詳細に知らなくても、「WIN-WIN」はおそらくほぼすべての上司の皆さんが知っている、日常でも使っていると思います。

 「WIN-WIN」「重要かつ緊急ではないこと(第II領域)に時間を割く」「人間関係における信頼口座」「シナジー、第3の案を探す」「ガチョウと黄金の卵の話」「木こりと斧の話」など、7つの習慣から広まった教訓は多くあります。それをご自身の教訓や座右の銘にされていらっしゃるかたも多いはず。

 私自身は20代半ば、リクルート在籍時に「7つの習慣」の社内研修を受ける機会を得て、「大きな石を入れる」「理解してから理解される」「刃を研ぐ」などに鮮烈なメッセージを受け取った一人です。これが自分の社会人としての在り方、行動の仕方のベースとなっています。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus