社長を目指す方程式

呼吸法を知らなくても「全集中」する3つのアプローチ (1/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 《今回の社長を目指す法則・方程式:ダニエル・コールマン「リーダーに要求される3つの集中力」》

 劇場版「鬼滅の刃」が快進撃を続けています。主人公の竈門炭治郎や鬼殺隊メンバー、柱たちが呼吸法を使った斬撃を繰り出す際に行う「全集中」。上司の皆さんも、ここぞというときに持てる集中力を最大限高めてマネジメント技を繰り出し、局面を乗り切りたいと思われることでしょう。しかし現実としては、なかなか集中しきれない日常があります。どうすれば日々のよしなしごとに塗れずに全集中し、最大限の力を発揮することができるのでしょう?

 リーダーに要求される集中力は3つある

 EQ(「心の知能指数」 Emotional Intelligence Quotient、最近は「EI」と言われることも)を世界に紹介したジャーナリスト、ダニエル・コールマン氏は「リーダーに要求される3つの集中力」を挙げています。(「リーダーは集中力を操る」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部編『集中力』より)

①自分への集中

②他者への集中

③外界への集中

 「集中した状態」とは一般的に、頭の中から雑念を追い出して一つのことだけを考える状態を指しますが、コールマン氏は、神経科学分野における近年の研究から集中にはいくつもの方法があり、目的も関係する神経回路も異なることが判明していることをレポートしています。そこで集中の形態を上記の3つに分けると、リーダーシップを発揮するための新たな知見を引き出すことができるというのです。

 そもそも上司の皆さんはリーダーとして「自分」「他者」「外界」への集中力をうまく調和させつつ、充分に育む必要があります。なぜなら、自分を見つめなければ、自分としての指針を示すことはできず、他者に充分な注意を払わなければ愚かな振る舞いをしてしまいかねません。そして外界を注視していないと、ある日突然の「不意打ち」に遭いかねないのです。

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