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テレワーク普及で“地方移住”は加速するか 3月に高崎市が移住定住促進シンポ (2/3ページ)

 東京都心まで1時間の着席通勤

 午前7時台に7本、8時台に5本。これはJR高崎駅から東京方面へ向かう新幹線の運転本数(平日)だ。高崎市は関東平野の北端に位置し、東京から約100キロ離れているが、オフィスが集まる大手町や丸の内に近い東京駅までは約1時間。所要時間でいえば、東京近郊の本厚木から通勤するのと変わらない。

 新幹線を利用するための通勤定期代は1カ月で10万3600円と高額だったが、こうしたネックもテレワークの普及によって解消されつつある。月に何度かオフィスに出勤する場合も、高崎始発の新幹線を利用すれば確実に座れて快適に移動できるためメリットも大きい。

 コロナ禍でも住宅の購入熱は強く、首都圏の中古マンション価格は7カ月連続で上昇している。佐久間さんは「テレワークが増えたことで、自宅での滞在時間が増え、より広い家に住みたいと考える人が増えているが、都心部の不動産価格は上昇しており、高くて買うことは難しい」と語る。

 「上毛三山」と総称される赤城山、榛名山、妙義山を望む自然豊かな高崎市。不動産情報サイト「アットホーム」によると、高崎市の中古マンション価格相場は2204.67万円(2021年1月)だ。市内には、2LDKで1000万円以下の物件も少なくなく、最低水準の住宅ローン金利と、住宅ローンの減税などの支援策を活用すれば、手ごろな価格でマイホームを手に入れることも可能になる。

 高崎駅前や郊外のバイパス沿いには商業施設も充実しており、都会的な便利さも兼ね備えている。屈指の避暑地である軽井沢(長野県軽井沢町)も、北陸新幹線を利用すれば約15分と至近ということもあり、移住先として高崎市が注目を集めているようだ。

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