社長を目指す方程式

あなたの身近に潜む“危険なリーダー” その特徴と身を守る術 (2/3ページ)

井上和幸
井上和幸

 「ナルシスト」「ソシオパス」の攻撃を見抜け!

 ビル・エディは様々な対立紛争を解決する活動を通じて、こうした行動に出る人物には「ナルシスト」「ソシオパス」がいることを明らかにしました。

 「ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ」の持ち主は、自分のことで頭が一杯です。自分には特別扱いされる資格があると思い、壮大な構想を持ち、無限の成功、無限の権力を夢見ています。

 ナルシストは、他人より上だと見なされること、他人より上位に立つことばかり考えています。自分が上だと見せるため、他者を下に置かないと気が済まないのです。

 「ナルシスト」が対立を煽るときの言動の特徴には、次のようなものがあります。

 ・他者よりも上に立ちたがる

 ・壮大な構想

 ・無限の権力を持つという妄想

 ・他者への共感の欠如

 一方、「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ」の持ち主は、他人を支配し、恥をかかせることができる立場を好みます。衝動的、攻撃的人物です。

 「ソシオパス」が対立を煽るときの言動の特徴には、次のようなものがあります。

 ・支配欲

 ・欺瞞(嘘や言いくるめ)

 ・強い攻撃性

 ・良心の呵責の欠如

 この「ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ」「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ」の持ち主は、おおよそ10%くらいは存在しているそうです。皆さんの周囲にも思い当たる人、いらっしゃるのではないでしょうか。

 彼らは自分の欲求を満たすために<感情戦>を仕掛けてきます。攻撃相手を定めたら、1)攻撃の片棒を担ぐ人を手なずけ、2)非難の標的を攻撃、3)コミュニティを分断、4)より多くの人たちを支配、という流れです。そのために、上記の「架空の危機」「架空の悪者」「架空のヒーロー」を設定、活用するのです。

 近年では彼らの活動を助長、支援するものとしてSNSなど「感情を煽るメディア」が存在しています。もともとヒトラーなどは、当時のマスメディアを「感情を煽るメディア」として非常にうまく使ったわけですが、現代ではそれ以上のことがSNSを通じて容易にできてしまいます。

 ともすれば、SNSは(悪意なく)「架空のヒーロー」を祭り上げ、彼の意図通りに「架空の危機」を喧伝し、「架空の悪者」を総バッシングに走ります。冷静に考えれば、非常に恐ろしい環境に私たちは身を置いているとも言えます。

 なお、対立を煽るパーソナリティの特徴には、次のようなものがあります。

 ・標的とした相手を執拗に非難する

 ・何にでも白黒をつけずにいられない

 ・攻撃的な感情を抑制できない

 ・極端に否定的な態度を取る

 対立を煽るパーソナリティの持ち主は、本人は気が付いていないことが多いですが、強烈な衝動に従って自分が敵とみなした相手をコントロールしたり、排除したり、破滅させようとします。最終的には自分自身をダメにしてしまうのですが、彼らにはそれがわからないのです。

 ナルシスト、ソシオパス、いずれかあるいは両方が対立を煽るパーソナリティと組み合わされると、その人物は「王」「独裁者」「全てを支配する最高権力者」になりたがります。ビル・エディはこの人たちを「いかさま王」と名づけています。

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