「ナルシスト」「ソシオパス」の攻撃を見抜け!
ビル・エディは様々な対立紛争を解決する活動を通じて、こうした行動に出る人物には「ナルシスト」と「ソシオパス」がいることを明らかにしました。
「ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ」の持ち主は、自分のことで頭が一杯です。自分には特別扱いされる資格があると思い、壮大な構想を持ち、無限の成功、無限の権力を夢見ています。
ナルシストは、他人より上だと見なされること、他人より上位に立つことばかり考えています。自分が上だと見せるため、他者を下に置かないと気が済まないのです。
「ナルシスト」が対立を煽るときの言動の特徴には、次のようなものがあります。
・他者よりも上に立ちたがる
・壮大な構想
・無限の権力を持つという妄想
・他者への共感の欠如
一方、「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ」の持ち主は、他人を支配し、恥をかかせることができる立場を好みます。衝動的、攻撃的人物です。
「ソシオパス」が対立を煽るときの言動の特徴には、次のようなものがあります。
・支配欲
・欺瞞(嘘や言いくるめ)
・強い攻撃性
・良心の呵責の欠如
この「ナルシスト的(自己愛性)パーソナリティ」「ソシオパス的(反社会性)パーソナリティ」の持ち主は、おおよそ10%くらいは存在しているそうです。皆さんの周囲にも思い当たる人、いらっしゃるのではないでしょうか。
彼らは自分の欲求を満たすために<感情戦>を仕掛けてきます。攻撃相手を定めたら、1)攻撃の片棒を担ぐ人を手なずけ、2)非難の標的を攻撃、3)コミュニティを分断、4)より多くの人たちを支配、という流れです。そのために、上記の「架空の危機」「架空の悪者」「架空のヒーロー」を設定、活用するのです。
近年では彼らの活動を助長、支援するものとしてSNSなど「感情を煽るメディア」が存在しています。もともとヒトラーなどは、当時のマスメディアを「感情を煽るメディア」として非常にうまく使ったわけですが、現代ではそれ以上のことがSNSを通じて容易にできてしまいます。
ともすれば、SNSは(悪意なく)「架空のヒーロー」を祭り上げ、彼の意図通りに「架空の危機」を喧伝し、「架空の悪者」を総バッシングに走ります。冷静に考えれば、非常に恐ろしい環境に私たちは身を置いているとも言えます。
なお、対立を煽るパーソナリティの特徴には、次のようなものがあります。
・標的とした相手を執拗に非難する
・何にでも白黒をつけずにいられない
・攻撃的な感情を抑制できない
・極端に否定的な態度を取る
対立を煽るパーソナリティの持ち主は、本人は気が付いていないことが多いですが、強烈な衝動に従って自分が敵とみなした相手をコントロールしたり、排除したり、破滅させようとします。最終的には自分自身をダメにしてしまうのですが、彼らにはそれがわからないのです。
ナルシスト、ソシオパス、いずれかあるいは両方が対立を煽るパーソナリティと組み合わされると、その人物は「王」「独裁者」「全てを支配する最高権力者」になりたがります。ビル・エディはこの人たちを「いかさま王」と名づけています。