社長を目指す方程式

アイデアを実現するリーダーになる4つのステップを始めよう (2/3ページ)

井上和幸
井上和幸

「想像力」は、まず行動・インプットから

 「想像力」とは、存在していないものをイメージする力です。シーリグ教授は、好奇心を持つこと、とにかくとことんやってみること、頭の中でアイデアを思い描くことなどが必要だと言います。そのためのインプットは多様であるほど良く、本を読む、映画を観る、音楽を聴く、人と会う、食事をする、スポーツをする・観る、旅をするなど、さまざまなものに触れるほど想像力は豊かになります。

 好奇心を持ち、とことんやってみる――そんな情熱を注げるものが、自分にあるだろうか? そんなことを考えてばかりいる人がいます。シーリグ教授は、そんな彼らが見落としていることについて次のように指摘します。

「行動してはじめて情熱が生まれるのであって、情熱があるから行動するわけではない、ということです。情熱は初めからあるわけではなく、経験から育っていくものです。バイオリンの演奏を聴いたことがなければクラシック音楽は楽しめないし、ボールを蹴ったことがなければサッカーはうまくなれません。卵を割ったことがなければ料理好きにはなれないのです」(『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』より)

 これに続いてシーリグ教授は、なかなか興味深いことを言っています。私たちは、人生のどの局面をとっても、最初から好きになる「一目惚れ」は滅多にないのだと。人でも職業でも何かの課題でも、深く知れば知るほど情熱を持つようになり、のめり込むようになるのだと。

 これには私も非常に共感します。人材コンサルティングでよくお話ししているのですが、「自分探し」「天職探し」は非常に危険な行為にもなりかねないのです。何の答えもないものを探し続けて道に迷ってしまったり、「自分には見つからない」と落ち込んでしまったりする人が、実際に非常に多くいます。そんな<先に存在していない答え>を懸命に探すような無益な行為はきっぱり辞めて、シーリグ教授の言うように、まずは行動してみて、やってみる。そうして初めて自分に合った仕事が見つかり、それを深く知れば知るほど、それがいつしか情熱を注げる天職、ライフワークとなるのです。

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