SankeiBiz for mobile

国産スマホに引導?iPhone態勢整えたドコモ 副社長「選別してない」

ニュースカテゴリ:企業の情報通信

国産スマホに引導?iPhone態勢整えたドコモ 副社長「選別してない」

更新

 米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」の後継機種が9月にも発表される見通しとなり、日本市場でもNTTドコモとアップルとの交渉の行方が気になるところ。機種絞り込みでアイフォーン販売へ地ならしは整ったとするNTTドコモの坪内和人副社長は「いつ出すかが問題」と語った。

 --スマートフォン(高機能携帯電話)の重点端末を2機種に絞り込む「ツートップ」は成功といえるのか

 「想定通りの部分と足りなかった部分の両方だ。従来型端末からの乗り換えを狙った(ソニーの)『エクスペリア』は成功した」

 「ハイスペックな(韓国サムスン電子の)『ギャラクシー』は番号持ち運び制度(MNP)の改善を目指したが、これは思うようにいかなかった」

 --ドコモが国産メーカーに引導を渡したといわれている

 「メーカーを選別したわけではなく、あくまで端末だ。従来は端末ラインアップの多さを売りにしてきたが、そうではなくなった。顧客が求める端末を売り、ジャイアントを作るしかなくなった。当社はこれまで端末メーカー支援策を続けてきた」

 --冬モデルは「スリートップ」になりそうだ

 「スペックが最高というだけではだめ。機能的な売りを組み合わせてMNPも改善したい。キーワードの一つは電池の持ち時間だ。シャープの(低消費電力液晶ディスプレー)『IGZO』はいい。ソニーは高機能カメラが売りになる」

 「ただ、端末の機能が同じ水準になると、次はネットワークの勝負になる。高速データ通信『LTE』の速さとつながりやすさだ」

 --米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の販売交渉が続いていたが、新機種が9月10日に発表されそうだ

 「状況は変わっていない。(10日にアイフォーン発売を発表するのは)難しい。ただ、アップルにとって国内最大の携帯電話事業者に扱わせないのは経済合理性がないし、ドコモにとっても顧客が求める端末を売らないわけにはいかない。条件の問題だ」

 --ツートップ戦略による機種の絞り込みはアイフォーン販売の地ならしだった

 「(アイフォーンを扱っても、アイフォーンに)対抗できる端末は必要だが、ドコモ側の態勢は整った。いつ出すかが問題だ」

【プロフィル】坪内和人

 つぼうち・かずと 東大法卒。1976年日本電信電話公社(現NTT)入社、2006年NTTドコモ取締役執行役員財務部長、08年取締役常務執行役員などを経て、12年6月から現職。61歳。静岡県出身。

ランキング