心の暴力「モラハラ」 当事者夫婦が改善プログラム

    巣ごもりで被害深刻化

    内閣府男女共同参画局の調査によると、家族や恋人からの暴力(DV)について、昨年4~10月にある民間の相談窓口に寄せられた相談件数約1万7700件のうち、モラハラを含む精神的暴力が全体の58%と突出して多かった。

    次いで身体的暴力が30%で、経済的暴力が19%を占めた。精神的暴力は30代以上からの相談が多く、内容は暴言や無視が目立った。

    コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことや生活への不安や環境の変化によるストレスの増大が要因の一つとして挙げられ、配偶者の暴言がひどくなったり、外出自粛を理由に相談者が行動を極端に制限されたケースもあった。

    同局の担当者は「DVは『支配とコントロール』の関係。特に精神的暴力は、被害者が被害に気づかないまま精神をむしばむ恐れがある」と懸念している。

    (中井芳野)


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