渋滞緩和へ和歌山の高速道・有田-印南が4車線に

    和歌山県で、高速道路・湯浅御坊道路の有田-御坊(約19・4キロ)と、接続する阪和自動車道の御坊-印南(約9・8キロ)の計約29・2キロの区間が18日午前6時から4車線化される。工事を行う西日本高速道路が発表した。南北を結ぶ有田-印南は渋滞が頻繁に発生していたが、片側2車線となり、より円滑な走行が期待されている。

    これまで有田-印南は2車線で、特に高速道路料金が割り引きされる週末に激しい渋滞が起きていた。

    コロナ禍前となる一昨年の湯浅御坊道路では最大、19・3キロの渋滞(11月24日、有田-御坊・上り)が発生。次いで18・4キロ(8月11日、有田南-御坊・上り)、13・4キロ(8月11日、有田-川辺・下り)、12・9キロ(3月31日、広川-御坊・上り)の順で、いずれも日曜に長い渋滞が生じていた。

    西日本高速道路は平成25年6月に4車線化工事に着手。着工から8年半で完工することになる。担当者は「渋滞緩和にかなりの効果が期待できる」と話す。

    ただ、4車線化を前にした13~18日、有田-印南は夜間通行止めされる。午後8時から翌朝6時までで、この時間帯に、工事に伴い設置していたコーンや柵などを撤去する。20~22日の予備日も設定している。

    4車線化の公表を受け、仁坂吉伸知事はコメントを発表し、「長年の悲願であり、大変喜ばしい限り」と歓迎。慢性的な渋滞の解消や対面通行による重大事故の削減、大規模災害に備えた強靭(きょうじん)化などの効果を挙げ、「大いに期待している」とした。

    一方、阪和自動車道の印南-南紀田辺(約8・7キロ)も4車線化工事を予定しているが、工事開始時期は未定。一部区間は追い越し車線が設置されている。


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