岸田文雄首相は26日の衆院予算委員会で、低所得世帯の学生に対する国の「修学支援制度」を巡り、新型コロナウイルス禍を踏まえ、支給要件の緩和を含めた制度の拡充を柔軟に検討する考えを示した。「大変厳しい経済社会状況をにらみ、制度の在り方を絶えず考える姿勢は重要だ。文部科学相と考えていきたい」と述べた。国産ワクチン・治療薬の開発と実用化へ取り組みを加速する方針も重ねて強調した。
自民党の秋葉賢也氏が、修学支援制度の支給要件が厳しいとして「対象者の間口を広げる意思が必要だ」と提案。末松信介文科相は「支援を必要とする学生に情報が行き渡るよう周知を一層充実させる」と語った。
首相は国産ワクチン・治療薬について「医療に関する経済安全保障という考え方につながる。政治が大きな役割を果たさなければならない」と語った。自民党の亀岡偉民氏への答弁。