燃費不正の三菱自、新型車の発売を当面見送りへ 今夕にも調査状況を発表

 
三菱自動車のSUV「RVR」の現行モデル

 三菱自動車が今夏に予定していた主力スポーツタイプ多目的車(SUV)「RVR」の改良車など、新型車の発売を当面見送る方向で検討していることが11日、分かった。燃費不正問題の調査が続いている状況下での新型車投入はできないと判断したが、落ち込んでいる国内販売に、一層の打撃となりそうだ。

 三菱自動車は一連の燃費不正問題に関し、調査状況を国土交通省に報告し、今夕にも発表する。

 燃費データを改ざんしていた軽自動車4車種について改めて測定した値に加え、ほかにデータ改ざんがなかったかなどを伝える方針。不正に至る経緯も現時点で判明している内容を報告する。 自動車メーカーは全面改良した新型車の発売後、1~2年おきに一部改良して販売をてこ入れするのが通例。改良を実施した直後の販売が伸びるケースが多いため、改良を見送れば、販売に与える影響は大きい。