「リッツ」や「オレオ」、米社販売に移行でパッケージ変更 9月以降、生産は海外で
米製菓大手モンデリーズ・インターナショナルの日本法人、モンデリーズ・ジャパンは11日、山崎製パン子会社のヤマザキ・ナビスコから9月以降販売を引き継ぐ新しい「リッツ」や「オレオ」などの発表会を東京都内で開いた。主な変更点は、パッケージのロゴマークを米モンデリーズが海外で販売しているものにそろえたほか、生産は海外で行うことなど。引き続き、消費者を引きつけられるかが注目される。
モンデリーズ・ジャパンは国内ではガムやあめなどの製造・販売をしているが、ビスケットの販売を行うのは初めて。
同社の辺丙三(ほとり・へいぞう)専務は「グローバルの知見も生かして、必ず成功できると信じている」と強調した。新しいオレオは中国・北京の工場で、リッツはインドネシアの工場で生産する。味なども日本人の好みに合うように改良した。今後は、米モンデリーズが世界で展開し、日本ではまだ未発売の商品なども積極的に展開するという。
「リッツ」や「オレオ」をめぐっては、今年2月米モンデリーズとヤマザキ・ナビスコがライセンス契約を8月末で終えると発表。ヤマザキ・ナビスコは9月1日からは社名を「ヤマザキビスケット」に変更し、自社製品のチップスターなどの製造・販売に注力する。17年12月以降はオレオやリッツと似た商品の製造と販売も可能で、競合商品の開発も検討している。
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