自家製どぶろくや地酒通販 SAKE REVOLUTION、17年から
店内にある醸造設備と宮井代表=東京都千代田区
日本酒の醸造所を併設するパブ「にほんしゅ ほたる」(東京都千代田区)を運営するSAKE REVOLUTION(同中央区)は2017年から、自家製の「純米大吟醸どぶろく」と全国の地酒の通販・輸出事業に乗り出す。
日本各地でどぶろくが造られているが、その多くは構造改革特区の制度を利用したもので、農業者自らが生産するコメを原料とし、自ら運営する農家レストラン内で消費する。これに対し「にほんしゅ ほたる」のどぶろくは、特区を利用しない通常の製造免許によるもの。使用する原料米に制約がなく、外販も可能だ。
自家製どぶろくの外販に当たっては充填(じゅうてん)設備を導入。また、外部から購入している麹についても自社で製造する計画だ。日持ちさせるため、冷凍タイプの小売りも検討する。海外については、フィリピンを中心としたASEAN(東南アジア諸国連合)の日本レストランに売り込んでいく。
運営会社の代表で、「にほんしゅ ほたる」の店主・杜氏(とうじ)でもある宮井敏臣氏は公認会計士。自家製どぶろくの本格提供は、このほど開始した。宮井氏は「蔵に行って飲むお酒が一番おいしい。都会の人たちが当店に足を運んで感動してほしい」と話している。
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