出光、昭シェル株が乱高下 創業家の株取得で思惑先行、一時昭シェル12%高に
3日の東京株式市場で出光興産と昭和シェル石油の株価が荒い値動きとなる場面があった。出光の創業家側が昭和シェル株を取得したと伝わり、思惑先行で乱高下した。
原油安を嫌気し、両社とも軟調に始まった。だが午後に出光は一時下げ幅を大きく縮め、昭和シェルは前日終値比12.0%高まで急伸した。「合併協議が進むとの誤った見方から、一部の投資家が吟味せずに買いを入れた可能性がある」(市場関係者)という。
取引終盤には創業家側が合併に反対していると改めて確認され、売り注文が増えた。出光の終値は3.9%安の1984円、昭和シェルは3.8%高の939円だった。
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