自動イスに物流支援ロボット…自動運転技術の応用進む

 
自動運転技術を応用した日産自動車の「プロパイロットチェア」

 自動運転で培った技術を他の分野で応用する動きがじわりと広がっている。日産自動車は、飲食店などでの行列待ちが楽になる「自動で進むイス」を開発。ロボットベンチャーのZMP(東京都文京区)は、荷物を運ぶ際に、前の台車を後ろの台車が自動で追尾する機能を搭載した物流向けロボットを開発し、8月末から出荷を始めた。自動運転技術は車だけでなく幅広い分野に広がってきた。

 日産が開発したのは「プロパイロットチェア」。8月下旬に発売したミニバン「セレナ」に採用した、高速道路の同一車線で自動運転が可能な技術を応用した。

 システムは1セット5席で構成。最前列のイスに座る人が立ち上がると、そのイスが自動で最後尾へ移動し、ほかのイスは1席分ずつ前に進む。人の動きやイスの流れは、搭載されたカメラとセンサーで認識する。日産はシステムを希望者に無償で貸し出す予定で年末まで募集する。

 一方、ZMPが開発した物流支援ロボット「キャリロ」は、無線で最前列の台車に後ろの台車が自動追尾する機能を搭載。3年リースの場合、月額料金は3万5千円(税別)。