NECが企業向けにVRサービス提供 技術継承から観光PRまで

 

 NECは7日、顧客の用途に応じて仮想現実(VR)コンテンツを作成し、VR空間を360度見渡せるヘッドマウントディスプレーやパソコンなどの機器とセットで提供する企業向けサービスを開始した。製造現場の技術継承や観光プロモーションなどの分野に対応し、価格は税別600万円から。

 平成32年に8兆円規模に成長するとの試算もあるVR関連市場の開拓を図る。

 製造業者など向けの「トレーニング用途」では、熟練者がそばにいなくても、工場を模した仮想空間で梱(こん)包(ぽう)などの作業の手順を学べるコンテンツを提供。また、消火や伐採といった危険な作業のトレーニングも仮想体験でき、事故防止に役立つ。

 観光・サービス業者など向けの「セールスプロモーション用途」では、観光施設や地域の名所、歴史も紹介するコンテンツなどを提供できる。

 VR導入を検討する企業向けには、関連機器一式を有償で貸し出すサービス

「VRお試しパック」を提供。価格は2週間で税別5万円から。4種類のサンプルコンテンツを無償で貸し出す。

 NECは昨年から、モバイルルーターなどを製造する自社グループの掛川事業所で、従業員のトレーニング用にVRコンテンツを導入。担当者は「数カ月ごとの短期間で従業員が入れ替わる製造現場でVRを活用すれば、熟練者が教える手間を省ける」とメリットを説明している。