(4終)「未来実現IT教室」で次世代の人材育成

CTCのCSR活動
東京都内で開催した「未来実現IT教室」の様子。小学校でのプログラミング教育必修化を控え、関心が高まっている

 CTCでは、高度な技術を持った人材育成と働き方変革による環境の整備はもちろん、次代を担う子供たちにIT技術との出合いの場も提供している。「明日を変える人材の創出」に向けた取り組みを中心に紹介する。

 ◆働き方変革を推進

 CTCでは、社員の働きがい向上と魅力ある会社づくりを目的とした働き方変革を推進し、2014年に朝型勤務を導入した。

 育児や介護に対応するために就業時間を変えられる「スライドワーク」や、1時間単位で有給休暇を取得できる「時間単位有休」などを16年に開始している。また、ダイバーシティ推進については、女性活躍推進法の施行を受け、従来の取り組みに新たな施策を加えて、ダイバーシティのより一層の浸透につなげていく。

 ◆プログラミングを体感

 次世代を担う人材育成にも力を入れている。

 その一つが「未来実現IT教室~Children’s Technology Challenge~」。プログラミングを通じて次世代を担う子供たちの論理思考力、想像力、表現力の育成を支援するワークショップで、15年にスタートした。

 米国マサチューセッツ工科大学が開発したビジュアルプログラミング環境「Scratch」のiPad版である「Pyonkee(ピョンキー)」を使って、「遊べる物語」をつくる。タブレット端末やプログラミングが初めての子供たちでも無理なく取り組むことができ、楽しみながら身の回りでITが活用されていることを学ぶ。被災地支援の一環として東北の小学校でも開催している。

 また、宮城県教育委員会が推進するICTを活用した授業改善の方針「MIYAGI Style」を支援している。宮城教育大学と岩沼市立岩沼小学校(宮城県)が共同開発したアンドロイド版電子黒板アプリ「miyagiTouch(ミヤギタッチ)」のiOS版を開発し提供。ミヤギタッチは「MIYAGI Style」を実現する無料のタブレットアプリであり、児童のノートや資料などを撮影し、その内容を大型ディスプレーに映し出して書き込みながら情報共有することができる。宮城県教育委員会では、まずは取り入れやすい一斉学習からスタートして、教科指導のICT活用を定着させていく方針だ。児童が授業に集中しやすく、先生が使いやすい操作性を追求しており、使用する教科やシーンを選ばないので、宮城県内だけでなく県外からも好評を得ている。

 CTCは東日本大震災後、復興支援のためのボランティア休暇・補助金制度の拡充や、「復幸支援ツアー」と名付けた社員対象のボランティアツアーを継続的に開催するなど、さまざまな復興支援を実施している。このほか、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の育成をする日本補助犬協会にも支援を行い、被災地の子供たちの情操教育のために東北で補助犬の交流学習なども実施している。