(3)省電力、省スペースのデータセンターを

CTCのCSR活動
OCP仕様のサーバ。OCPには米国を中心にFacebookをはじめとする大手ユーザー企業、ベンダー、SI企業など約150社が参加している

 CTCが本業で取り組んでいるCSRは、再生可能エネルギーなどの科学技術を活用したITソリューションの提供以外にも、省電力、健康経営、介護など多岐にわたっている。ここではその一部を紹介する。

 ◆OCP仕様のハード提供

 CTCは2014年、OCP(Open Compute Project)が認定する製品の販売、構築、保守を行えるソリューションプロバイダー契約を米国のOCP運営団体と国内で初めて締結し、同4月から提供を開始した。

 OCPは、データセンター向けハードウエアの標準化・オープンソース化を推進するプロジェクトで、米国Facebookが提唱し11年に発足した取り組みだ。最も効率が良いサーバやストレージ、ネットワークなどを構築するために、参加企業が仕様を決めて、それを公開・共有する。

 データセンターは電力消費量が多く、消費電力の削減が課題となっている。また、クラウドの普及によって、需要拡大に伴うハードウエアの処理能力の向上と、低コストを実現できる経済性が必要とされている。FacebookがOCPを推進する狙いは、参加企業が共通仕様のOCPハードウエアを利用することで、ハードウエアの調達コストを削減することだ。

 OCP仕様のハードウエアは、データセンター向けに最適化された設計のため、低消費電力、低コストでのシステム提供が可能だ。そのため、従来に比べ消費電力は約10%削減できるとされている。また、障害時のパーツ交換手段を簡素化し、データセンターでの運用に適した保守も実現した。

 CTCはデータセンターへの誘致やインフラ統合によるシステム集約の推進に加えて、OCPをはじめとした省電力・省スペースの製品をお客さまに提供することで環境負荷の低減を目指す。

 ◆企業の健康経営も支援

 CSRの一環として自社の働き方変革を参考にした新たなソリューションの提供も始めた。従業員の健康管理に積極的に関わり、企業の健康経営を支援する「ウェルネスワークスタイル」がそれで、6月にスタートした。

 健診結果や保健指導などのデータを可視化し管理する「おまかせ健康管理」と、蓄積したデータを分析しリポートする「おまかせ健康分析」という、ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社と協業して提供している2つのサービスに、ウェアラブルデバイスを活用して従業員の生活習慣や健康状態を一元的に管理する「おまかせ生活改善」が加わった。これは、ウェアラブルデバイスとスマートフォンから歩数や摂取カロリー、内臓脂肪レベル、睡眠の時間や深さなどの情報を収集し、生活習慣病対策が必要な従業員に対して利用を促進したり、生活改善の専門家からのアドバイスを提供するサービスだ。

 3つのサービスで企業の健康経営を総合的に支援していく。

 介護の現場でも、ITを活用した取り組みを進めている。排泄のタイミングを事前に予測して通知するシステムのトライアルを介護施設で開始した。また、介護士にウェアラブルデバイスを付けてもらい、介護を行う際に体にかかる負荷やストレスを測定。集めたデータを使って、作業との相関分析を行っている。トライアルを重ね、介護の現場で活用できるITソリューションの提供を目指す。