「カープにあやかれ」うまい棒、UVケア、防災メット…めざせ日本一、タイアップ商品も好調
プロ野球セ・リーグで広島カープが25年ぶりに優勝し、カープ関連商戦が盛り上がっている。人気を取り込もうと、食品や飲料、日用品メーカーがさまざまなタイアップ商品を投入し、いずれも好調に売れ行きを伸ばしている。日本ハムファイターズとの日本シリーズで優勝すれば、32年ぶりの日本一となるだけに、さらに商戦が盛り上がる可能性もありそうだ。
「カープ、カープ、カープ広島」-。カープの応援歌が流れる東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「TAU(たう)」は、カープの優勝効果で連日にぎわう。
村上祥平店長は「リーグ優勝した9月は関連グッズの販売が昨年の3~4倍だった」と話す。22日に日本シリーズが開幕し、客足はさらに伸びている。今季限りで引退する黒田博樹投手のユニホームは1番人気で、在庫がなくなった。
カープの選手をプリントしたスナック菓子「うまい棒」を販売するフェイスウィン(大阪市)も「9月は前年よりも2.5倍売れた」と話す。例年は8月に生産を止めるが、今年はまだ稼働中だ。中・四国でカープの「かっぱえびせん」を数量限定販売するカルビーも「今年は3回目の再々発売を実施した」(広報)。
ビール大手では、アサヒビールが9月に優勝記念「スーパードライ」を中国地方で発売。キリンビールも「一番搾り」の応援デザイン缶を広島県限定で発売し、いずれも売れ行き好調という。
一方、カープを応援する女性「カープ女子」人気もあり、さまざまなタイアップ商品が生まれている。美容材料販売のカトレア(広島市)は、2月に紫外線から髪と肌を守るクリームを発売し、想定の2倍以上を売り上げた。
作業服の原田(山口県防府市)も防災用の赤いヘルメットを昨年10月から販売。年間300個の販売目標だったが、千個を達成した。
日本百貨店協会がまとめた9月の既存店売上高速報では、全国10都市のうち東京や大阪、名古屋が苦戦する中、広島は前年同月比4.7%増と11カ月ぶりのプラスに転じた。
関西大の宮本勝浩名誉教授はカープのセ・リーグ優勝で広島県に約331億円の経済効果があると試算。「7試合すべて対戦し、日本一になった場合、経済効果はさらに25億~30億円上積みされる」と分析した。
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