高級感と斬新さが裏目に出たか【拡大】
破竹の勢いで多店舗展開したものの、運営会社が経営破綻してしまった花田勝氏(39)プロデュースの「Chanko Dining(ちゃんこダイニング)若」。
専門家は「おいしかった」というが、「女性と若年層が常連客にならなかった」とも指摘する。業界関係者によると、「ちゃんこ店で本当においしいのは、誰も名前を知らない元力士の店」なのだという。
「若」を運営していたドリームアーク(東京)は2002年7月に花田氏が設立し、会長に就任した。翌年3月、東京・六本木に1号店をオープン。座敷のイメージが強かったちゃんこ店にイスとテーブルを置き、照明を暗めにして、おしゃれな雰囲気を演出した。
当時の同店を知る客は「テーブルに敷かれた紙が若乃花の手形だったが、相撲っぽい感じはそれぐらい。4人の子供がいる花田氏らしく、子連れも歓迎で、その点は良かった。一家3人で会計は1万円ぐらい。当時は高級店だった」と語る。