高級感と斬新さが裏目に出たか【拡大】
新感覚の店舗は花田氏の知名度もあり、次々と支店を増やし、最盛期には国内28店舗、韓国1店舗の計29店に拡大した。
関西地方の「若」に勤務していた男性は「大阪北新地に出店した2004年から2年ほどが絶頂期。野球選手やお笑い芸人もよく来ていた。マスコミへの露出も多く、お客もひっきりなしだった」と往時を振り返る。
だが「給与は固定制で、マネジャーでも月28万円ほど。1日12時間労働だった」といい、労働条件は過酷だったようだ。
一方で、店舗急増による歪みも出ていた。「給与が店員によってバラバラ。同じ仕事なのに賃金格差が激しかった。
看板メニューの『塩ちゃんこ』はブームの先駆けになったが、続くヒットメニューを考案できなかったのも痛かった」(前出の従業員)