全日空株主総会には、3千人を超える株主が出席した=21日午前、東京都港区高輪のグランドプリンスホテル新高輪【拡大】
《発行可能株数を39億株から51億株に増やす議案については疑問の声が相次ぐ。これに対し、経営陣は長期的には財務体質の安定につながるなどとして理解を求めた》
株主「発行可能株数の増加は、希薄化で株価が下がるだけではないのか」
伊東社長「増資の計画が具体的にあるわけではない。前回の増資は希薄化で株価を下げる要因になったと思う。しかし、その増資は機材投資などに使い、収益を上げることができた。財務基盤の拡充で資金調達コストの低減にもつながり、長期的には希薄化を上回る利点になったと思う。今回、資本政策のため、2倍という発行可能株数にする。ご理解を得たいと思う。専務から」
財務担当専務「増資については今年度は計画ない。金融団と大型融資を協議中だ。メガバンクなど大手行による協調融資で、投資は航空機になる。国際協力銀行の保証制度も600億円くらいある。今年度はこの制度金融と民間からの借り入れ、普通社債で資金調達を計画している」
《外国人役員の必要性を指摘する株主からの声も上がった》
株主「グローバル企業なのに、なぜ外国人役員がいないのか。社外取締役の役割は」
伊東社長「国際線を成長の柱として経営をしていく方向を持っている。グローバルな会社として外国人が経営に参画することは考えられるが、現時点で外国人の役員はいない。今後の国際線の伸び方にもよるが、積極的にその方向を考える。社外取締役については活性化のために重要。常に複数の社外取締役がいる。見識、経験によって当社の経営に大所・高所から意見をもらえることを条件に就任をお願いしてもらっている。取締役の意思決定において意見をいただき、ガバンナンス(企業統治)の一助につなげている。経営諮問委員会も取締役会と別に持っている。多面的な視点から意見をもらっている。いろいろな角度から意見を聞く努力をしている」