地元から再活用の要望が強かった「オーシャンドーム」で、セガサミーが思い描くのがグループ内で抱えるコンテンツやソフトの有効活用だ。「例えば(オーシャンドームで)サンリオのショーをやる」。里見会長は2007年に筆頭株主となり、「ハローキティ」などのキャラクターグッズを販売するサンリオの名を挙げる。
さらに将来的なカジノ参入にも前向きな姿勢を示した。
シーガイアは宮崎県などが出資する第三セクターとして1993年に開業。リゾート法の第1号に指定され、2000億円をつぎ込んだ他に類を見ない大型施設として注目されたが、バブル期に立てた甘い見通しや利用客低迷がたたり、8年後の01年には3000億円以上の負債を抱え、会社更生法の適用を申請して経営破綻した。
その後、投資ファンドのリップルウッド(現RHJインターナショナル)が経営を継いだが、経営は好転せず、最終黒字になったのは10年3月期だけ。翌11年3月期は口蹄(こうてい)疫の流行などが打撃になり、再び赤字に転じた。