【編集後記】
総合力の大切さ痛感
大学はもっと技能開発に力を注ぐべきでは?
言語力、情報処理力、プレゼン力の習得に時間を割くべきでは?
実践性のない教養科目には意味がないのでは?
もっと多くの実業家を教授として迎えるべきでは?
こうした要望に応える形で大学の就職専門学校化が進んでいるように思う。最大の原因は、大学教育の根幹にあるのではないか。総合性を伝達する教授と、教養を身につけるカリキュラムが確実に不足する一方で、企業が求める即戦力的な技能の習得が主軸となっている。その結果、問題解決に必要な本当の総合力が養われていないのではないか。
総合力の重要性は、米アップルの躍進とソニーの凋落(ちょうらく)に象徴される日本の産業界の現状からも気づかされる。アップルが2001年に売り出した携帯音楽プレーヤー「iPod」は、iTunesやApple-storeを中心とした生活全体にかかわる包括的サービスの一環と位置づけられていた。